ご契約から月次報告・決算報告までの全ステップ

「税理士と契約した後、実際に何をすればいいのか分からない」「あとから追加料金を請求されないか不安だ」。このような不安をお持ちの経営者の方は多いのではないでしょうか。 税理士の顧問契約は、サービスの中身が外から見えにくく、事務所によって進め方も大きく異なります。本記事では、当事務所(Iroae税理士事務所)の顧問契約を例

COLUMN事務所説明

「税理士と契約した後、実際に何をすればいいのか分からない」「あとから追加料金を請求されないか不安だ」。このような不安をお持ちの経営者の方は多いのではないでしょうか。

税理士の顧問契約は、サービスの中身が外から見えにくく、事務所によって進め方も大きく異なります。本記事では、当事務所(Iroae税理士事務所)の顧問契約を例に、ご契約から毎月の報告までに何が起きるのかを、順を追って具体的に解説します。

ご契約から1〜2週間で「通常運転」に入ります

当事務所の場合、ご契約からおおむね1〜2週間で月次の体制が立ち上がります。ステップは大きく分けて5つです。

  • ご契約(電子契約のため、書面の郵送・保管は不要です)
  • 初回お打ち合わせ(オンラインで30〜60分)
  • お客様専用のGoogle Drive共有フォルダのご用意
  • 資料チェックリストのお渡し
  • 月次スタート

手続きの大半は事務所側で進めるため、お客様に大きな準備をお願いすることはありません。

初回お打ち合わせで伺うこと

初回のお打ち合わせでは、事業の内容、経理の現状、クラウド会計の利用状況を伺います。目的は、お客様側の作業が最も少なくなる資料の流れを設計することです。銀行口座やクレジットカードをクラウド会計に自動連携できる場合は、毎月の明細の提出をほぼ省略できます(残高の確認などで通帳のご提示をお願いする場合はあります)。

資料チェックリストの役割

最初にご用意いただく資料の一覧をお渡しし、揃った分から順に拝見します。「何を出せばいいのか分からない」という状態を最初になくしておくことが、その後の毎月のやり取りを軽くします。

毎月の流れ:お願いするのは「資料の提出」だけです

資料は入れるだけ・送るだけ

毎月の資料は、専用フォルダに入れていただくか、LINE・チャットツール・メール添付でお送りいただくだけで結構です。通帳や領収書はスマートフォンで撮影した画像で差し支えなく、原本の郵送は原則不要です。原本そのものはお手元での保管をお願いしており、保管の仕方も初回にご案内します。どこに入れるか迷った資料は、そのまま送っていただければ事務所側で仕分けます。

AIが下準備し、税理士が確認します

お預かりした資料は、AIが内容を読み取って仕訳の下書きを起案し、税理士が1件ずつ確認したうえで会計ソフトに登録します。AIに任せきりにするのではなく、スピードはAIで、品質は税理士の確認で担保する二段構えです。

期日は契約書に明記します

当事務所では「毎月10日から15日までに前月分の資料をご提出いただいた月は、翌月末までに月次試算表をお届けする」という期日を、顧問契約書に明記しています。月次試算表は、金融機関にそのまま提出できる形式でお作りします。口頭の目安ではなく契約上の約束にしておくことで、「試算表がいつ届くのか分からない」という状態をなくしています。

ご相談は顧問料の範囲内で、回数無制限です

日々のご質問・ご相談は顧問契約に含まれ、回数の制限はありません。電話・メール・LINE・チャットツールなど、ご都合のよい手段でお寄せください。相談のたびに追加料金がかかる心配があると、「聞くほどのことでもないか」と相談が遅れ、打ち手の期限を逃す原因になります。

あわせて、次のような場面では「決める前」のご一報をお願いしています。

  • 大きな買い物(車両・設備・不動産)
  • 新規の借入・融資の検討
  • 役員報酬の変更(損金に算入できる改定の時期は、役職の変更など臨時の事由がある場合を除き、原則として事業年度開始から3か月以内に限られています)
  • 従業員の採用・退職、賞与の支給
  • 新しい事業や大きな契約の開始

決めた後では選べない打ち手が多いためです。

年間のサイクル:期限は事務所側からご案内します

年末調整、償却資産税や法定調書、源泉所得税の納期の特例といった期限のある手続きは、時期が来たら事務所側からご案内します。お客様に申告や届出の期限を覚えていただく必要はありません。

また、決算のおよそ2か月前には納税額の見込みを提示し、決算までに打てる対策と来期の役員報酬の方針を決める打ち合わせを行います。「税額を申告の直前に初めて知る」という進め方をなくすことが、顧問契約の大きな役割だと考えています。

契約前によくいただく不安と、当事務所の考え方

  • 「会計データがブラックボックスにならないか」という不安には、クラウド会計をお客様名義でご契約いただく形でお応えしています。契約が終わってもデータはお客様の手元に残ります
  • 「何が顧問料に含まれるのか分からない」という不安には、業務の範囲と期日を契約書に明記する形でお応えしています
  • 「進め方が合わなかったらどうするか」という点も、ご契約前にご説明します。疑問点は遠慮なくすべてお尋ねください

まとめ:不透明さは、契約と仕組みでなくせます

税理士との契約に対する不安の多くは、「何が起きるのか分からない」ことから生まれます。流れと期日があらかじめ示され、契約書に明記されていれば、その不安の大半はなくなります。税理士選びの際は、料金だけでなく「契約後の流れをどこまで具体的に説明してくれるか」を比較されることをお勧めします。

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